ショートエッセイセレクションはライフワークとしての 「知的冒険エッセイ」 の中から短文のエッセイを抽出して時系列で編集したものです。
短文だからといって、長文のエッセイに勝るとも劣るものではありません。 それは短編小説が必ずしも長編小説に及ばないものではないのと同じです。
かえって短文であるがゆえに、論旨は明確化され、言葉に内蔵された本来の力がいかんなく発揮されるものです。 選定されたエッセイは、あるものは
「詩や散文」 のようであり、またあるものは 「俳句や短歌」 のようであり、さらにあるものは 「箴言」 のようでもあり、またあるものはニーチェが得意とした
「アフォリズム」 のようでもあります。 もともと知的冒険エッセイは科学・哲学・芸術・文学 ・・ 等々の学際をクロスオーバーして
「知のワンダーランド」 を探求したものです。 であれば、その未知なる風景を描写する文体もまた自由であって、限定されるべきものではありません。
かくして、遥かな旅路の空の下、いつかどこかで、「宇宙の真象」 にめぐり逢うことができれば、幸甚これに勝るものはないのですが
・・・ 畢竟如何。
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