Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知のワンダーランドをゆく〜知的冒険エッセイから
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資本位制から知本位制へ〜優良知本とは
 従来の経済学で言う資本とは「金、土地、人」であった。だが今やこの資本は不良資産化しつつある。その状況はこの資本を多く集めた、いわゆる大企業の現状を眺めれば了解されるであろう。今後の経済学では不良資産化した従来の資本、「金、土地、人」を有効に運用する知的資産が重要になる。
 知的資産とは「知識、知恵」などの無形な資産であり、これを仮に「知本」と呼べば、今後の経済活動は有形な「金、土地、人」という資本運用から、無形な「知識、知恵」という知本運用へとシフトしていくであろう。それがまた21世紀情報化時代における経済改革の基本課題でもある。
 知本とは「知」の総量である。よって、これからの世界の経済指標はGNP(国民総生産量)という「金、土地、人」の資本から産出した物の生産量ではなく、その国の国民が「知識、知恵」の知本から産出した知の生産量である「国民総知産量」となるであろう。
 では優良な「知本」とは何か ・・?
 知本の基となる知識や知恵は社会システムの中を飛び交う各種の「情報」を「読んで」、「聞いて」、「見て」、その意味を「考える」ことにより「集積」される。だがこれは知本の半面でしかない。優良知本とは、さらに集積された知識や知恵が強い思いに支えられた「意志力」によって統合されなければならない。それは陽明学の「知行合一の思想(知って行わざるは、知らぬと同じ)」なのであり、物事は「分っていても、することができなければ」意味がないのである。情報に基づいた知識や知恵がいかに集積されたとしても、実際にそれを行為として運用する強い意志力に支えられていなければ「優良知本」とは言えない。
 今や21世紀情報化時代を迎え、さまざまな情報が日々怒濤のごとく社会に発信流布される。だがそれらの情報によって意志力を具備した優良知本を産みだしている企業や人の数はまだ希少である。
 情報からの知識や知恵の集積という知本の一面を所有せる人が20%程度とすれば、他の一面であるその集積された知識や知恵を運用する強い意志力を所有せる人はその20%の中の5%程度であろうか ・・? 結果、0.2×0.05=0.01、つまり、全体の1%程度、100人中の1人である。
 日本人特有の「分っちゃいるけどやめられない ・・」、「ここはまあとにかく ・・」等々の慣習はここまでは有効であったかもしれないが、今後の日本繁栄を左右する「優良知本の創設」にとっては大きな「障害」となろう。
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