人類は悠久な歴史の中で、狩猟採集社会→農耕社会→工業社会→情報社会と生活スタイルを代えて生きてきた。
それはまた文明発展の経過でもあった。 狩猟採集社会に生きた人々は、次なる農耕社会がいかなる社会であるかを理解することができず、同様に、農耕社会に生きた人々は次なる工業社会を理解することができず、工業社会に生きた人々は次なる情報社会を理解することができない。
理解できるのは、それらの社会が経過した後のことである。 現代人は、工業社会から情報社会へと移行する過程の中に生きている。 情報社会が進んだ今となって、ようよう工業社会の実態がおぼろげながら見えてきたのである。
同様に、情報社会の実態もまた、次なる社会が進行した後に、理解されることになるであろう。
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