Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
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意識が物質を創り 物質が意識を創る
 想像と現実の対立と融合については 第1212回 「意識跳躍」 で思考し、その意識跳躍が 第1213回 「即身への道」 に繋がることを論じた。 道は見えているがそこに至るのは簡単ではない。
 その根底には 「意識に物質が宿るのか それとも物質に意識が宿るのか」 という長きに渡る究極の命題が横たわっている。
 命題での意識を想像に物質を現実に置換すれば 「意識跳躍」 で探求された 「現実は想像を制約し 想像は現実を制約する」、「想像がなければ現実はなく 現実がなければ想像はない」、しかして 「想像は現実であり 現実は想像である」 とする帰結は、「物質は意識を制約し 意識は物質を制約する」、「意識がなければ物質はなく 物質がなければ意識はない」、しかして 「意識は物質であり 物質は意識である」 と等価変換される。
 また意識跳躍の帰結から命題に向かって逆変換すれば、命題は 「想像に現実が宿るのか それとも現実に想像が宿るのか」 と等価変換され、逆変換された命題は 「直観的場面構築」 と 「歴史的場面構築」 の対比構造に一致する。
 以上の置換と変換による思考操作の帰結を還元すれば 「意識が物質を創り 物質が意識を創る」 という新たな命題が導かれる。 意識が物質を創るからすれば 「物質の原材料は意識」 ということになるし、物質が意識を創るからすれば 「意識の原材料は物質」 ということになる。

2018.07.11


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