先日、とある友人と喫茶店でとりとめなく話をしていたときのことである。私が機械屋になった(機械工学を専攻した)のは、「電気はどうも目には見えないし、さわるとしびれるし、得たいがしれない、それにひきかえ機械は叩けばへこむし、持てば重いし、得たいがしっかりしている、何より機械に指を挟んだ痛みには耐えられても、電気にしびれる痛みには耐えられない」と言うと。電気屋である(電気工学を専攻した)彼は「俺は電気にしびれる痛みには耐えられても、機械に指を挟まれる痛みには耐えられない」と答えた。彼が今も電気屋でいることはそのせいだというわけである。
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