Linear 信州ベスト紀行セレクション
上田市外周遊(3)
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巣栗渓谷 / 長野県上田市武石
さもありなん
 武石アジサイ公園を後にして武石川を遡り巣栗渓谷に至る。 晴れていた空は次第に曇り、お仙が淵に到着する頃には雨がぽつぽつ落ちてきた。 徒歩で渓流に降りることは断念し、さらに車で上流に遡り小さなダム湖に至った。 カットはそのダム湖の湖影である。 駐車場近くの看板には 「熊出没注意」 の警告があったが、ダム堤体の上で見たのは甲羅干しをしていた1匹の 「大きな蛇」 であった。 看板の警告が 「蛇出没注意」 とあった場合、私をしていったいどちらが 「嫌なのであろうか」 と愚にもつかぬことを考えながら撮影をしたのだが、後に以下の 「お仙が淵伝説」 を知るにおよび 「さもありなん」 と納得したのである。
お仙が淵伝説
 むかしむかし、武石の村のどこからともなく3人の姉弟がやってきて住み着くようになった。 姉をお仙といい、上の弟を庄兵衛、下の弟を金次郎といった。 ところがこの3人が住み着くようになってから、にわとりなどの家畜が頻繁に盗まれるようになり、後にはきまって大蛇のうろこが落ちていた。 犯人は、この3姉弟で大蛇の化身であった。 この大蛇を殺して、たたりがあってはならぬと、3人をそれぞれの神様に祀って封じ込めることにした。 姉のお仙を今のお仙ヶ淵に、弟の庄兵衛を築地原のしょうぶ池に、金次郎を権現の金次郎池に祀り、1年に1回お祭りをすることになった。 それからは家畜が襲われることもなくなったという。
2011.08
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