井上氏が提示する裏表の構造とは、表の世界の「外側」に裏の世界が在り、裏の世界の「外側」に表の世界が在るような構造である。
一般的に我々が考える裏表とは、一枚の紙の表裏のような構造であるが、井上氏が提示する裏表の世界は、ちょうどゴムボールの内側と外側の構造に近い。
ただ異なるのはそのゴムボールの曲率が内側、外側ともに内側に曲がっていることである。 そのようなゴムボールを図に描くことは難しいが、そのゴムボールが天文学的に大きいことを想定すれば、非ユークリッド幾何学(つまり、平行線は交わるという幾何学)が適用されるから、そのようなゴムボールも在りうる。
つまり、ゴムボールの内側も外側も、ともに同じ内側に曲がっているようなゴムボールである。
|