大森荘蔵(1921〜1997年)
岡山県生まれ。1944年 東京帝国大学理学部物理学科を卒業。1945年 海軍技術研究所三鷹実験所勤務。物理学を志すも科学における哲学的問題を問うため哲学に転向。1949年
東京大学文学部哲学科を卒業。現象学などを学ぶが満足せずアメリカに留学。ウィトゲンシュタインの哲学や分析哲学をはじめとする現代英米圏の哲学から大きな影響を受ける。帰国後、1953年
東京大学講師に就任。助教授を経て、1966年 東京大学教養学部教授(科学史・科学哲学科)。1976年 東京大学教養学部長就任。1977年
辞任。1982年 放送大学教授。1983年 放送大学副学長就任。1985年 辞任。
これまでの日本の哲学研究が学説研究や哲学史研究などの文献学に偏りがちだったことに異を唱え「哲学とは額に汗して考え抜くこと」を本義として、多くの学生たちに影響を与えるとともに、数多くの哲学者を世に送り出した。
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