相互作用を及ぼしているふたつの回転する粒子が、その後、遠く離ればなれになったとする。 そのふたつの粒子はそれぞれ反対方向のスピンをしている。
ゆえにA粒子のスピンを観測すればB粒子のスピンの向きを推論できる。 しかし、量子論の解釈によれば観測が行われるまでは両方の粒子がむちゃくちゃな状態で回転している。
だがA粒子のスピンが観測された瞬間に回転の向きが右か左かに確定する。 もし右であればB粒子のスピンの向きは左ということである。
この結果はふたつの粒子が何億光年と離れていようとも同じである。 遠距離で働くこの作用はふたつの粒子が光よりも速く伝わる物理的効果によって連絡しあっていることを意味している。
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