Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知のワンダーランドをゆく〜知的冒険エッセイから
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花のように鳥のように
 情報化社会が進むにつれて現実世界が縮小し仮想世界が拡大していく。構図を単純化して述べれば、テレビが無い人の生活は現実世界が中心となり、テレビが有る人の生活は仮想世界が中心となる。ではコンピュータが有る人はどうなるのかという問いは愚問である。それはテレビを情報化技術の代表としてとらえているのであるから。
 この対比構造は現代情報社会の核心的な特徴を語ってくれる。対比構造はまた物質世界と意識世界の対比構造に還元される。現実世界=物質世界、仮想世界=意識世界という構図である。さらに対比構造は行動世界と思考世界の対比構造に還元される。現実世界=物質世界=行動世界、仮想世界=意識世界=思考世界という構図である。さらに対比構造は ・・ 云々と永遠に展開されていく。
 だが大切なことはその意味である。
 つまり、テレビが無い人の生活は現実的で物質的で行動的 ・・ であり、テレビが有る人の生活は仮想的で意識的で思考的 ・・ であるということである。何を言っているのかわからないというのであれば、以下の唄の歌詞はどうであろう ・・? さらにわからないとなると ・・・??
「花のように鳥のように」 作詞 阿久悠 / 作曲 杉本眞人
そこにあるから 追いかけて
行けば はかない 逃げ水の
それが しあわせ あるよでなくて
だけど 夢見る 願かける

花のように 鳥のように
世の中に 生まれたら いちずに
あるがままの生き方が
しあわせに近い
指の間を さらさらと
いつの間にやら こぼれ落ち
拾い集めた 欠片を見つめ
恋の終わりを 知らされる

花のように 鳥のように
晴れの日も 風の日も 人生
そんなふうに思えたら
しあわせに近い
 
誰がわたしを 捨てるでしょう
いつも こんなに 一筋に
こころ捧げて なさけをかけて
愛をいっぱい あげたのに

花のように 鳥のように
限りある一生を 信じて
生きることがなによりも
しあわせに近い

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