コンピュータを基とした情報化社会が進行すればするほど情報データは幾何級数的に増加していく。今では「ビックデータ」と呼ばれる蓄積された膨大な情報データを社会に役立てようとする機運が高まってきた。だが「社会学的不確定性原理」で述べたように、事態の変化速度が急速に上昇すると、とらえた情報がその時点ですでに陳腐化してしまっている。これは多大な労力をもってデータ収集に奔走したとしても日を置かずしてそれらの大半が「死にデータ(使えないデータ)」となってしまうことを意味する。そして情報化社会の進行速度があがればあがるほど、この割合もまたあがる。そのうち3日ともたなくなってしまうであろう。
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