現代社会システムの中枢は情報をもとにしたコンピュータ制御で構成されている。問題は情報で社会システムの制御が可能か否かである。世界最高のコンピュータを駆使しても、今日の情報から明日の社会をしかと予測できるか否かは、はなはだ疑問である。だが目の前の現実は、コンピュータに入力すべき情報集めに奔走し、何らかの未来を抽出しようと、人々は悪戦苦闘の日々をおくっている。結果が、はかばかしくないと、あの情報が間違いだった、この情報が有効であったなどと、あれこれと悩み、一喜一憂を繰り返す。 これで人間が神経衰弱にでもならないほうがおかしい。
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