東御市から急坂の山岳道路を駆け上り、湯の丸高原の地蔵峠を経由して池の平湿原を訪れたのは2011年8月のことであった。その折には池の平湿原から高峰高原に抜けるための道路が通行止めとなっていてその先を断念せざるをえなかった。そのため今回は行けなかった小諸市から高峰高原に駆け上がり、池の平湿原を経て湯の丸高原に至る逆のルートをとった。標高
2000メートルの高峰高原からは雄大な浅間山の山容が望めるはずであったが、あいにくの視界不良で目的をはたすことはできなかった。高峰高原から池の平湿原への道路はしばしば通行止めとなるだけあって思った以上の難路であった。落石注意と路肩軟弱の標識を交互に見ながら、急峻な山肌につけられた車幅いっぱいの砂利道を車体を揺らしながらノロノロと通過し、池の平湿原からはほっとした気分で舗装された坂道を一気に地蔵峠まで下った。
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