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安曇野ちひろ公園(6)
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安曇野ちひろ公園 / 長野県北安曇郡松川村
安曇野ちひろ公園とは
 あづみ野池田クラフトパークから 「サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場」 の建設現場を経由して安曇野ちひろ公園に向かう。 安曇野ちひろ公園には 「安曇野ちひろ美術館」、「トットちゃん広場」 等が配されている。 いわさきちひろと黒柳徹子の出逢いは 「窓ぎわのトットちゃん」 の表紙をちひろが描いたことからという。
 昼下がりの陽はいつしか西に傾きつつあった。 撮影は公園の南側と北側からの2カットにとどめて終日とした。 安曇野ちひろ公園の詳細は今まで訪れた回を参照願えれば幸甚である。
 また 「いわさきちひろ」 は黒姫高原をこよなく愛した絵本画家であった。 黒姫童話館は黒姫山と妙高山の山懐に囲まれ雄大に広がる黒姫高原の小高い丘の上に立っている。 建物はまさに童話風であり日本を意識しなければ北欧の片田舎にいるような気にさせられる。 童話館の南側には、ちひろが建てたアトリエ(黒姫山荘)が移築されている。 ちひろは生前、このアトリエで絵本の制作をおこない、宮沢賢治の花や草木にまつわる童話を集めた 「花の童話集」 や万葉集の秀歌150首を紹介した 「万葉のうた」 は、ここで描かれ、「わらびを持つ少女」 や 「わらびと山つつじ」、「山里のスミレ」 などの作品には、黒姫の自然が息づいているという。 また未完となった遺作 「赤い蝋燭と人魚」 もこの山荘で描いたとのことである。 以下の回は、その黒姫高原にある 「黒姫童話館」 を訪れたときのものである。 彼女の人となりを知るよすがとなれば幸いである。
第088回 「黒姫童話館〜永遠の刻の流れの中で」
第170回 「黒姫童話館〜童話とは」
第206回 「黒姫高原の黄昏〜残照」

2021.09

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