信州ベスト紀行セレクション
高遠町にて(7)
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晴ヶ峰 千代田湖 / 長野県伊那市高遠町藤沢
生存を賭けた日々
標高1300mにある小さな湖で、杖突峠から中央道晴ヶ峰カントリー倶楽部に向かう登坂道に入り、カントリー倶楽部をすぎてしばらく行ったところにある。 この湖畔に来たのはいつのことであったであろうか ・・ そのときは晩秋のことであり、湖畔は紅葉で彩られていた。 周遊道は荒れ果てていたが、一周したことを覚えている。
夏の湖畔は緑に覆われていたが、雨模様の空気に包まれて少々くすんで見えた。 眼をこらすと湖岸に一羽の鷺が屹然とたたずんでいる。 湖中の魚を狙って精神を集中しているようである。 彼にとってみれば日々生存を賭けた闘いなのであって、人間様の動向などに眼を向けている暇などかけらもないのである。
2011.07
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