ウィンドウ第1カットは対岸から撮った吊り橋の景観、第2カットは吊り橋から撮った溝口露頭の眺望、第3カットは溝口露頭を南側から間近に撮ったものである。向かって右側の黒い部分は西南日本外帯に属す三波川帯の結晶片岩類(石墨変岩)であり、およそ8000万〜7000万年前のものである。左側の茶色い部分は西南日本内帯の岩石であり、およそ1億年前のものである。通常は中央構造線の内帯側には領家変成岩類が分布しているが、ここでは三波川帯の岩石と領家帯の岩石の間に貫入岩が挟まっている。この貫入岩は内帯側の岩石で、約1500万年前に入り込んだマグマによって形成されたものであるとされている。これらの岩石は種類も生まれた場所も異なっている。互いに遠く離れていた岩石がいつどのようにして隣り合わせになったのかはいまだに解明されていない。
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