| 920年代のフランス。 祖国アメリカを離れたマーフィ夫妻は、パリ、そして地中海岸のアンティーブで、類まれな優雅な生活をおくっていた。
ピカソ、ヘミングウェイ、フィッツジェラルドなど時代を代表する才能ある人々を自宅に招き、彼らの創作活動に大きな影響を与えた。 夫妻にとっては完璧にデザインされた日々の生活や、もてなしそのものが彼らの
「作品」 であった。 当時のアメリカ上流階級の退屈な生活や冷ややかな視線に対して自分たちが愛する生活を華やかに楽しむことで 「優雅にして最高の復讐」
をしたのである。 その最高の復讐とは、「最も賢く上品な復讐という意味であって、他人と比較せず、心豊かに暮らすことで、過去や敵から解放される」
ことを指していた。 「優雅なる生活が最高の復讐である」 はそんなマーフィ夫妻のあざやかな生活を追いかけたカルヴィン・トムキンズによる、もはや古典ともなったノンフィクションの傑作である。
またフィッツジェラルドの小説 「夜はやさし」 はマーフィ夫妻の華やかで少し切ない黄金時代を描いた名作である。
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