情報化時代とは。 結局。 ここをさておき、あちらへと
「意識を拡散」 させ、何かを探そうとする時代であると総括される。 かくなる状況の変化は情報化時代が推進する 「情報メディア産業の隆盛」
であろうことは疑いがない。 それはテレビ報道、ウェブ発信、映画やドラマの配給、各種エンターテインメント等々の現状を鑑みれば難なく了解されよう。
問題はこのことによって我々のライフワークが 「自己をさておき」、他者をのみ偏重するものへと変化してしまったことにある。 かって縄文人が漆黒の森から瞬く星空を見あげながら
「自らの存在の意味」 を考え続けた 「自省の機会」 は今や痕跡もなく失われてしまった。 危うきかな現代人。 自らを失って、いったい
「何処へゆく」 というのか? |