Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
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存在の時めき〜刹那と連続
 前回 で述べた 「確かなものは今の今である現在だけであって、過去や未来は不確かなものでしかない」 をさらに論じれば以下のようになる。
 結局。 生きるとは今の今である現在、即ち物質の運動をともなった実在である 「刹那の世界」 に生きることである。 今の今をとらえた現在を描いた 第1174回 「存在の時めき〜存在の今の今」、第1300回 「期限の消滅」、第1301回 「存在の時めき〜永遠は瞬間にあり」 等々の描象がそのことを物語っている。 「いつ生きるの? 今でしょう」 を描いた期限の消滅にして、「存在とは既にして時間である」 を描いた存在の時めきにして、「存在と時間の狭間」 を描いた永遠は瞬間にありにして、人が生きる実存とは今の今である 「刹那の世界」 にあることを高らかに主張している。
 他方。 過去や未来、即ち運動をともなわない意識で構成された 「連続の世界」 は実存の背景として位置しているに過ぎないのである。

2024.01.30


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