未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
近未来社会の既視感〜そして誰もいなくなった
第1755回
「近未来社会の既視感〜球形の荒野」 で描いた 「物質的荒廃」 による既視感は 「AI(人工知能)」 の登場で、さらに 「意識的荒廃」 が加わった究極の既視感に拡大されていく。 そこではAIを搭載した戦闘ロボットが砂漠化した地表を駆け回り、人影が消えた無機質の荒野は、さらに殺伐とした 「虚無の世界」 へと変質し、歴史は化石の中に佇んでいる。 そして、社会からは誰もいなくなった。
それはまた、
第721回
「社会学的インフレーション理論」 で描いた 「宇宙の終わり」 であるとともに、究極まで増大したエントロピがもたらす静かなる 「熱的死」 の世界である。
2023.05.16
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