未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
縄文への回帰、再び
社会がこれだけ複雑になってしまうと人為的に作成した計画・対策・政策 ・・ 等々の効果を事前には推し量ることはできない。 効果を量ることができないそれらの策をいかに実行できようか? それはまるで 「当たるも八卦、当たらぬも八卦」 の神頼みのようではないか。 その様相は
第1666回
「確率的世界の到来〜確信の終焉」 で描いたことである。 その核心は 「 こうであるかもしれないし、こうでないかもしれない」 という不確定性である。 確信を希求した科学的合理性がかくなる確信の終焉を導いてしまうことなど誰も想定しなかったことではあるまいか?
いや、あるいはこの科学的合理性への限りなき確信と希求こそが確信の終焉の真因なのかもしれない。 よかれと思ってやったことが失敗の原因であることは多々あることで、むしろそのことのほうが多いのかもしれない。
今、考えなければならないことは、行き過ぎた科学的合理性からの脱却と方向転換である。 しいて言えば 「
縄文への回帰
」 である。
2022.10.27
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