現在進行している 「負の連鎖反応」 の核心はこの 「確率論への移行」 にともなう 「確信の喪失」
であろう。 今や事態の推移は確率でしか論じられないのか? 地球の片隅で羽ばたいた1匹の蝶によって世界が崩壊してしまうというバタフライ・エフェクト(バタフライ効果)の予見は正しいのか間違いなのか?
かってニュートンやアインシュタイが描いた宇宙は 「こうである」 とした確信に満ちた絶対的世界構造であった。 だが今や宇宙は
「こうであるかもしれないし、こうでないかもしれない」 とする不信に満ちた確率的世界構造へと移行を試みている。 しかしながら、この世界像の正誤を判断できる者はいまだ現れていない。
人類は大間違いをしているようにもみえるし、それが大正解のようにもみえる。 ではいったい。 畢竟如何。
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