未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
操る時空とは
「時空を操る者」 とは 「己自身の精神を操る者」 のことであるとは
前回
の帰結である。 だが、問題は 「操る時空とは何か?」 である。
ロシアの文豪、トルストイは 「過去も未来も存在せず あるのは現在という瞬間だけだ 誰もが世界を変革することを考える だが誰も己を変えようとは考えない」 と述べている。 「過去も未来もない現在だけの世界」 が個としての 「私の世界」 であるとすれば、対立する 「全体の世界」 はあってもなくてもいいような世界へと一変する。
トルストイはあってもなくてもいいような世界を変革しようとすることなど 「大いなる徒労」 であるとし、為すべきは 「私の世界の変革」 であることを断言したのである。
依って、首題の 「操る時空とは何か?」 の答えは 「私の世界」 ということになる。 また私の世界が 「自身の精神世界」 であることは言うまでもない。
2022.07.15
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