「ある場所」には、「ある意識」が付帯している。換言すれば「ある空間」には「ある意識」が付帯している。そのある意識を惹起させるものがユングが言う共時性における「意味ある符号」である。意味ある符号で惹起された意識は時空に「意識ワームホール」を発生させ新たな時空との会合を可能にする。その会合こそが私が言い続けてきた「時空のめぐり逢い」の真象に他ならない。ここで出逢う時空とは意識世界の事象ではなく実在としての現象世界である。つまり、意識ワームホールという意識的存在から物理学が述べる物質的存在としての「ワームホール」への相転換である。
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