Linear
未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事

知的冒険エッセイ / 時空の旅
Turn

着想はどこから?
 着想は天から降ってくるのか? それとも地から湧いてくるのか? それとも風が運んでくるのか?
 私が考えた着想メカニズム「直観的場面構築」では、着想とは潜在意識下に蓄積されたさまざまな認識断片が、とある日、とある所で、突如として集合組成し、意識スクリーンに投影された「とある場面」であるとした。 またその場面を構築した「きっかけ」とは ・・ とある「並木道の舗道」であり ・・ とある「トンネルの出口」であり ・・ とある「○○」であるとした。
 それは化学反応における触媒のような働きに似て、しかと理由を説明することができない。 しいて理由を探していくと、思考は再び冒頭に回帰し ・・ 天から降ってくる ・・ 地から湧いてくる ・・ 風が運んでくる ・・ 云々ということになる。
 生物学の根源的理論であるダーウィンの「進化論」では、進化のメカニズムとして2つの説をあげている。 ひとつは「自然淘汰説」であり、他のひとつは「突然変異説」である。 前者は原因と結果で構成された「因果律的理論」であり、後者は原因と結果を超越した「超因果律的理論」である。 着想とは突然変異的な現象に相似する。
< 明日を拓く価値あるアイデアの発見方法とは >

2015.11.27


copyright © Squarenet