以下蛇足ながら付け加えると・・株式や宝くじや競馬やパチンコには「夢」があるとして「私は夢に賭ける」と自負する人もいる。夢の主催者とは即ち「自分」であり、しかしてその勝率は夢の大小に応じてそれぞれ千差万別である。そもそも賭ける当事者もまた「自分」なのであるから配当率は100%である。これで賭け事と言えるのかとなるが、夢の実態とはそのようなものであって、資本主義も、経済原理も、そこには成立しないのである。もしもあらゆる矛盾が解消された純粋経済学(仮称)というものがあるとするならば、あるいはそのようなものなのかもしれない。
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