Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
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繁栄の代償
 世界の人口が70億人を突破したという。ついこの間まで60億人と言われていたのであるが・・・。そしてまもなく100億人を越えるという。まさに人類の大繁栄である。

 ふと古生代の生物、三葉虫(約 5億 7000万年前〜約 2億 5000万年前)が大繁殖のあと、その大繁殖が原因で絶滅した過去の出来事が脳裏をよぎる。その大繁殖を物語るように地球上のあらゆる地域から三葉虫の化石が発見される。(第 476回 「根源的原因」参照)

 大繁栄と絶滅は紙の表裏の関係をもつ。それはおそらく宇宙が波動性をもっているからに他ならない。陽も極まれば陰に反転するのは宇宙の摂理である。宇宙には人間の思惑を越えた絶対的摂理が存在するのであって、この摂理を度外視してかってに考えてみても有効な策など生まれない。
 現在、地球上のそこかしこで発生している出来事、例えば経済的混乱、異常気象等々・・はこの摂理からすれば当然として起こるべくして起きている出来事であろう。

 人類は三葉虫よりは知恵はあるであろうから、この絶滅を回避できるであろうが、そのためにはこの宇宙の絶対的摂理を理解し、対応することが絶対条件である。将来、地球上のあらゆる地域から人間の化石が発見され、絶滅の原因がその大繁栄にあったなどとは言われたくないではないか・・・。
2011.11.01

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