Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知のワンダーランドをゆく〜知的冒険エッセイから
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過去と未来の実在性
 我々は実際に眺めることができ直接に手を触れることができる現在という「刹那宇宙」に生きている。この現在という刹那宇宙が時間軸に添って積層されて構築された宇宙が「連続宇宙」であり、一般に言う「過去」と「未来」の世界である。
 誰しも過ぎ去った「過去にこだわり」、訪れる「未来におののく」のであるが、この過去への「こだわり」と未来への「おののき」の本質とはいかなるものであろうか ・・?
 過去へのこだわりが度を越すと人は「鬱病」になり、未来へのおののきが度をこすと人は「分裂病」になるといわれる。これらの精神病の本質は実際に眺めることができずまた直接に手を触れることができない連続宇宙(過去と未来の世界)の存在感を意識世界の中で喪失してしまった状況である。
 これらの病状に陥らないためには過去と未来という「意識世界に構成」されている連続宇宙が実際に眺めることができまた直接に手を触れることができる刹那宇宙(現在の世界)を時間軸に添って積層することにより構築した世界であることを常に念頭において生きることである。
 つまり、今日が駄目でも明日があるのであり、勝負は下駄を履くまで解らないのである。時間が経過すれば悲しみはやがて喜びとなり、不運はやがて幸運となるのである。 連続宇宙としての「過去と未来の実在性」とは、まさに「このようなもの」である。
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