未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知のワンダーランドをゆく〜知的冒険エッセイから
Forward
今日のワンダーランド
Backward
エネルギの類型
エネルギには「顕在エネルギ」と「潜在エネルギ」の2つの類型がある。この類型は「外部エネルギ」と「内部エネルギ」という類別でも表現される。解りやすく言えばエネルギには「表に出たエネルギ」と「裏に潜むエネルギ」が在るということである。
またエネルギを時間軸で整理すれば「時間軸に垂直な宇宙に顕れるエネルギ」と「時間軸に添った宇宙に顕れるエネルギ」に類別される。時間軸に垂直な宇宙とは、私が言う「刹那宇宙」であり、時間軸に添った宇宙とは、私が言う「連続宇宙」である。
人が「決断」したことによって顕れるエネルギとは顕在エネルギであり、外部エネルギであり、表に出たエネルギであり、時間軸に垂直な宇宙に顕れるエネルギである。 つまり、「刹那宇宙のエネルギ」である。
人が「忍耐」したことによって顕れるエネルギとは潜在エネルギであり、内部エネルギであり、裏に潜むエネルギであり、時間軸に添った宇宙に顕れるエネルギである。 つまり、「連続宇宙のエネルギ」である。
戦国武将で例えれば、織田信長のエネルギは彼の「果敢なる決断によって顕れた刹那宇宙のエネルギ」であり、徳川家康のエネルギは彼の「隠忍自重たる忍耐によって顕れた連続宇宙のエネルギ」である。 刹那宇宙に顕れた信長のエネルギは、名前の通り刹那のエネルギであり、「本能寺の変」で「一瞬にして消滅」してしまうが、連続宇宙に顕れた家康のエネルギは、名前の通り連続のエネルギであり、「泰平の江戸時代」を通じて「連続して顕れていた」のである。
エネルギの本質はこのようなものであり、刹那宇宙においての決断によりいかに強大に発現されたとしても連続宇宙においての忍耐によって支持されなければ泡のようなエネルギとなってしまう。俗に言う「驕る平家は久からず」ということである。 逆に連続宇宙においての忍耐によりいかに強大に発現されたとしても刹那宇宙においての決断によって支持されなければ蒟蒻(こんにゃく)のようなエネルギとなってしまう。俗に言う、「小田原評定」ということである。
文 /
柳沢 健
|
今日のワンダーランド・トップ
|
copyright © Squarenet