この意識作用はまことに便利な作用である。この意識作用が無かったならば人間はあらゆることに意識が振り向けられ、はてはノイローゼになるのが必定である。しかし、この便利な意識作用は同時に副作用も発生させる。この副作用が生活の習慣化であり、マンネリ化であり、これにより人間は意識すべきことも意識しなくなるのである。我々が無感動で無気力な人間モデル末人に陥らぬためにはこの副作用を解消しなければならない。解消する方法は生活や行動の「パターン」を変えることである。波動理論的に表現すれば波形を変えることであり、繰り返し波形である「サインカーブ波(正弦波)」の波形を変えることである。分かり易く言えば「波長」の異なる人とつき合うことであり、たまには通勤ルートや生活の様式や行動の様式を変えて「波形」を変えることである。
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