旅客機は99.99%(フォーナイン)の安全率をもつと言われているが、それでも最後の安全策はフォーナインで構成された航空機を操縦するにたるパイロットのゆるぎない技能に対する信頼感なのである。であれば原発再稼働に向けた安全強化策とは、「原発運転シュミレータ」を用意し、原発1基分の運転要員(管理者を含め何人になるのか筆者にはわからないが)をそのシュミレータに配置、想定されるあらゆる緊急事態に各運転員が的確に対応できるかいなかを審査することなのではあるまいか。その厳しい審査をクリアした運転要員のみが原発運転に従事することができるようにすべきであり、審査は一定期間ごとに繰り返し実施すべきであることも旅客機のパイロットと同じである。また原発運転員としての報酬はその能力にふさわしいものであることはもちろんである。
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