自己評価を基とする生き方はよく言えば「個人の集団からの自立」である。個人が社会に頼ることなく、自己責任としての人生を確立することにつながる。他者評価を基とする生き方はわるく言えば「個人の集団への隷属」である。個人が社会に頼ることにより、他者責任の人生を確立することにつながる。前者は自己人生を肯定し、集団的拘束から解放される。まことに自由な環境ではあるが自分の考えを明確に持たなければ生きていくことはできないという点では悩むことが多く努力を要する生き方となる。後者は自己人生を否定し、集団的拘束に閉塞される。まことに不自由な環境ではあるが自分の考えを曖昧にしても生きていくことができるという点では悩むことが少なく努力を要しない生き方となる。
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