ビジョンウィンドウから眺める信濃の四季
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駒ヶ根高原からの中央アルプス宝剣岳(2) / 長野県駒ヶ根市
思えば遠くに来たものだ
/ 望遠ウィンドウ
駒ヶ根高原、駒ケ池からの中央アルプス宝剣岳である。湖面は結氷し昨日降った雪が純白の光を反射してまぶしいくらいの晴天であった。望遠撮影では峻烈な宝剣岳の岩峰とその下に広がった千畳敷カールを遮るものもなくとらえることができた。若かりし頃は、こうしてカメラレンズで自然の素顔をとらえるのではなく、風雪舞う、この山塊の頂に立ち、尾根筋を空木岳まで縦走、自らの両眼でその素顔を網膜に焼き付けたのであるが、それははるか昔の時空であり、武田鉄矢の歌の題名ではないが「思えば遠くに来たものだ」の感懐が深い。
文・撮影 /
柳沢 健
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