Linear
ビジョンウィンドウから眺める信濃の四季

窓の向こうに世界が見える〜信州つれづれ紀行から
Linear
Forward 今日のビジョンウィンドウ Backward
乗鞍高原 一の瀬園地 / 長野県松本市安曇
何も変わってはいない
 この秋一番の冷え込みとあって、乗鞍岳は中腹からうえが白い雪化粧が施され、山頂は雪雲に没して視界がとざされていた。紅葉に染められた山麓は、もはや晩秋の趣を漂わせ、雲間からもれ射す陽光に温められて静かにうずくまっている。昨年も同じ頃にここを訪れたのであるが、そのときは急に降り出した雨にさえぎられて、満足な撮影ができなかった。1年の歳月を隔てての収録であるが、乗鞍高原の自然は、喧騒渦巻く下界の変化を「あざ笑う」かのように、何も変わってはいなかった。
文・撮影 / 柳沢 健
今日のビジョンウィンドウ・トップ
copyright © Squarenet