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ビジョンウィンドウから眺める信濃の四季

窓の向こうに世界が見える〜信州つれづれ紀行から
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妙高高原 いもり池(1) / 新潟県妙高市
森林セラピーロード
 赤倉温泉から山麓を戻り、黒姫高原に向かう道すがら群衆に遭遇。車を道端に駐めて、立て看板を読むと、そこは「森林セラピーロード」に指定された“妙高高原自然歩道”の中間点にあたる「いもり池」であるという。約20万平方mの広大な湿原地帯にある1周 504m程の小さな池であり、湖面に雄大な妙高山を映している。イモリが多く住んでいたので、この名がついたという。4月下旬〜5月上旬の水芭蕉が有名で、車を降りてすぐに野生の水芭蕉の群生が見られるのは国内でも珍しいという。
 池の周囲にめぐらされた遊歩道を一周しながら正対する湖畔の風景を 2カット撮影した。遊歩道をめぐる観光客は、ときに池中の水芭蕉に目を向け、ときに妙高山を振り仰ぎ、ときに立ち止まり、ときに談笑しながら、気持ちよさそうに行き過ぎていった。走り続けてきた現代人はやはり疲れているのであろう。「森林セラピーロード」という言葉が、この地に引き寄せられた人々の心のうちを物語っているように思われた。
文・撮影 / 柳沢 健
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