もう少し高度をあげれば紅葉が撮れるのではないかと山麓を流れ下る松川渓谷を遡ってみた。松川は白馬岳を水源としているが、今日の山頂はぼんやりとして視界が不良である。かって若かりし日、この渓谷から入山、猿倉を経由、杓子岳と白馬岳のカールに横たわる大雪渓を登りあげ、山頂に至った
・・ そういえば、その折りに撮った「不帰のキレット」が、とある写真展で入選したことを思いだした。入選したといっても、その作品は撮影の優劣によるものではなく、たまたま、その季節に、その地点で、その天候に、恵まれたという「単なる僥倖」によったものであったのであるが。
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