北竜湖は長野県の北部に位置する飯山の市街地から北東に分け入った山中にある。火山の爆発によるくぼみに水がたまってできた天然湖であり、古くは早乙女たちが手を洗う場所であるとして早乙女池と呼ばれた。1847年(弘化4年)には善光寺地震により湖の西部から水があふれ、湖の主といわれた大蛇が住民100人分の命を飲み込み、竜に姿を変え千曲川に流れ下ったという。またかつては南に南竜湖という湖があり、オスとメスの竜が南北それぞれの湖に住むといわれていたという。日本有数の豪雪地帯にある湖は春にその雪融け水を満々と蓄える。
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