標高2000mに位置する 「池の平湿原」 は数万年前に活動した三方ヶ峰火山の火口原に広がる高層湿原である。
湿原は生息する動植物にとっては 「天上の楽園」 である。 訪れるのは2度目である。 初回は東北大震災の直後であったことを覚えている。
今回は天候に恵まれなかったこともあって、撮影をワンカットにし、もっぱら湿原内に敷設された遊歩道をゆっくりと歩き、自らの目をもって眺め、感じることに徹した。
湿原は 「野あざみ」 の季節とみえ、紫の可憐な花がひっそりと咲いていた。 「あざみの歌」 の発祥の地、八島湿原ではなかなか出逢うことができなかった
「あざみの花」、ここ池の平湿原で遭遇するとは不思議な縁である。 時空のめぐり逢いとはかくこのようなものなのであろう。
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