NHK連続テレビ小説 「おひさま」 が終わって1年近くの時がながれた。 井上真央演じる主人公の陽子の家に至る風景として制作された
「茅葺き農家」、「水車小屋」、「道祖神」 等のロケセットが取り壊されるとのテレビニュースを見て、なくなる前に見ておこうと日曜の午後に訪れた。
安曇野は 「そばの花」 が見頃とあって、畑中のそこかしこで白い花が渡る風に揺れていた。 9月というのに真夏の暑さで、撮影しだすと額からは汗が流れ落ちた。
だが場所をかえて撮影するうちに日は陰り、それを待っていたかのように地面では秋の虫が鳴き、空中では茜蜻蛉の飛翔が始まった。 どうやら秋は気づかぬうちに静かに近づいているようである。
(※)その後、ロケ地は国営アルプス安曇野公園(堀金・穂高地区)として生まれ変わり、多くの観光客で賑わっている。
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