Linear 信州ベスト紀行セレクション
岡田の里(1)
Linear
Backward | Forward
里山に想う / 長野県松本市
自由研究の成果はいかに
 自宅の裏に広がる里山に登ってみると風景は一変していた。 松くい虫によって全滅してしまった大量の赤松の伐採が進み、森林はすきずきしてしまっていたからである。 見えなかった市街地も見れるようになり風通しがよくなったと言えば聞こえはいいのであるが、山林としての保水力はかなりの程度で低下したことであろう。 以下の記載は、昨年の夏、松本にやって来た娘の長男(小学生)が取り組んだ 「松くい虫の大量発生」 と題する自由研究のために私がまとめてやった要点のレジメである。
○ 原因は松くい虫の大量発生
 「松くい虫」 と言っても松くい虫という虫がマツを枯らしているわけではありません。 マツノマダラカミキリという昆虫が、病原体となるマツノザイセンチュウという微小な生物を健全なマツに運ぶことでマツを枯らしてしまう伝染病です。 松くい虫(マツノマダラカミキリ)が大量発生した理由はよくわかっていませんが、農薬などの散布によって松くい虫の天敵がいなくなってしまったからとも、地球温暖化によって自然環境が変化してしまったからとも言われています。
 現状では松くい虫の有効な駆除方法は見つかっていません。 もしこのまま対策がなされなければ、アカマツは全滅してしまうかもしれません。
○ 全滅してしまった場合の問題点
1.保水力を失った山肌は、集中豪雨などによって、山崩れや川の氾濫を発生させる。
2.アカマツから生まれる松茸がとれなくなってしまう。
このような状況が全国の山林に広がるまえに1日もはやい対策が求められている
 悪戦苦闘の夏休みをあとして東京に戻った彼が学校で発表した研究成果については聞いていない。今度来たら聞いてみようと思っている。
2017.01
セレクションインデックス
copyright © Squarenet