旧開智学校は令和元年9月30日の官報告示号外第126号(文部科学省告示第70号)により、正式に国宝に指定された。
明治9年完成。 地元の大工棟梁立石清重が設計した学校建築で擬洋風建築の代表である。 文明開化の時代を象徴する洋風とも和風ともいえない不思議な建築は
「擬洋風建築」 と呼ばれている。 注目すべきは正面の車寄せ、この一点に擬洋風が凝縮されている。 八角の太鼓楼と寺っぽいアーチの窓、青竜の上に雲がわき、その上に二人のエンジェルが開智学校の旗を掲げている。
今日見る学舎は花曇りの空の下、満開に咲いた桜が、その功績を祝しているかのようである。
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