桜の咲くこの時期に、夕刻から松本城の内庭園は無料開放され、「夜桜の宴」 が開催される。 今日の宴はこれから始まるところであり、観客はちらほらと集まりだしたところである。
折しも三脚を持ち合わせていなかったためスナップ撮影となってしまった。 本当は夕闇がさらに深くなった刻が絶好の撮影タイミングなのであろうが
・・ いたしかたがない。 ふと気づくと観光で訪れたのであろうといういでたちの一人の若い外国青年が、私の隣で楼閣から流れ出る琴の調べに耳を傾けながら、じっと暮れゆく城塞を見つめていた。
この青年に異国の地方都市に所在する古城がいかように見えているのであろうか ・・ それはあるいは、かって私が訪れたドイツの地方都市、シュツットガルトで見た暮れゆく古城の城壁に感じた思いと同じものではなかろうか
・・。 トワイライトに浮かんだ静かな面立ちの青年の姿は、久しぶりに出逢う 「印象に残るワンショット」 であった。
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