西暦2010年正月。 尖石縄文遺跡とその付近から撮った蓼科山、八ヶ岳の冬景色である。 訪れた日は天高く晴れ渡り、蒼穹のもと八ヶ岳山麓が雄大に広がっていた。
その風景は今ではかろうじて残された原始の風景であり、かって縄文人が生活していた時代の景観を想起させるに充分なものであった。
どこかに彼らの姿が現れないものかと目をこらして眺めるも、5000年以上も彼方に去ってしまった 「時空の刻」 はそうたやすくはめぐってはこない。
「彼らの時空」 と 「我らの時空」、いったいどちらが、人にとって、社会にとって、はたまた地球にとって、「やさしい時空」 なのであろうか
・・ 思いはそのことであった。
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