信州ベスト紀行セレクション
大芝高原にて(3)
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大芝湖 / 長野県上伊那郡南箕輪村
過ぎ行く時代は如何ならむ
訪れた晩秋の大芝公園。 霧雨にうたれた紅葉は見事な発色を現し静かにたたずんでいる。 肌寒さと相まってか訪れる人影は途絶えていた。 ひとり行く秋を惜しむにはもったいないような静謐な気配が漂っている。 この公園には幾度か来ているが紅葉を見るのは初めてであった。 傘をさし大芝湖のある森の広場から隣接する水の広場をめぐる小径を歩調ゆるやかに周遊する。 漂うたたずまいが沈思黙考する哲学者のような顔をして語りかけてくる。 過ぎ行く時代は如何ならむか ・・ と。
2014.11
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