信州伊那谷での桜開花の報を聞き、桜の名所として知られていない名所、言うなれば穴場はないものかと訪れた松川町で出逢った桜風景である。
中央自動車道松川ICを出て、しばらく車を走らせるとさっそく満開の桜並木に出逢った。 路側の空きスペースに駐車し、坂道を登ると、そこは校庭であり、折しもサッカーの試合中であった。
どうやら中学校同士の対抗試合のようであり、観客はいないものの、正午の太陽に照らされたグランドの上を、双方元気よく駆け回っていた。
風は気持ちよく渡って、桜花を積んだ枝を揺らせ、その梢の花影では、小鳥たちが美声を奏でていた。
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