駒ヶ根高原、駒ケ池からの中央アルプス宝剣岳である。 湖面は結氷し昨日降った雪が純白の光を反射してまぶしいくらいの晴天であった。
望遠撮影では峻烈な宝剣岳の岩峰とその下に広がった千畳敷カールを遮るものもなくとらえることができた。 若かりし日には、こうしてカメラレンズで自然の素顔をとらえるのではなく、風雪舞う、この山塊の頂に立ち、尾根筋を空木岳まで縦走、自らの両眼でその素顔を網膜に焼き付けたのであるが
・・ それははるか昔の時空であり、武田鉄矢の歌の題名ではないが 「思えば遠くへ来たもんだ」 の感懐が深い。
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