九十九谷森林公園の中に広がる 「九輪草園」 を訪れた。 何年か前に訪れたことがあったのでその記憶を頼りに道を辿った。
あたりの景観は変わってはいなかったが目当ての九輪草の群生は少々規模が小さくなったように感じられた。 だがそのときと同じように整備された遊歩道は林間の木陰の中を通って気持ちよく迎えてくれた。
九輪草は園内の 7000u に約 5万株 植栽されているという。 くりん草の名は花茎を中心に円状になって数段に重なる姿が仏閣の屋根にある
「九輪」 に似ていることに由来する。 入笠湿原や八千穂高原など信州の湿地でたまに見かける花であるという。 私が知りうるのはこの草園のみである。
山奥で人知れず 「ささやかに咲く」 その風情が何にまして美しい。
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