小海町高原美術館から山道を少し下ると突如として左手に湖が登場した。 松原湖である。 3度ほどは来ているが、この位置関係にあったのかと初めて気づかされ、美術館での余韻をかって寄ってみることにして湖畔に車を駐めた。
午後の陽はすでに傾き湖岸に人影はなかったが、ぶらりとするうち、ふと湖を一周する気が起こり歩きだしたのだが、思いの外の長い道のりであった。
散策道は湖畔と山際の斜面を通って細く付けられ、この湖の来歴を語る原始の名残なのであろうか、斜面には巨大な岩石が今にも崩れ落ちそうにごろごろと横たわっていた。
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