信州ベスト紀行セレクション
白樺湖の四季(5)
Backward
|
Forward
白樺湖ロイヤルヒルスキー場 / 長野県茅野市北山
俺たちの世界
白樺湖の東岸の斜面を登ると標高1832mの八子ケ峰に至る。 白樺湖ロイヤルヒルはその中腹につくられたスキー場で、ゲレンデからは眼下に白樺湖の湖面が、正面に車山高原や霧ヶ峰が、そして遠く北アルプスまで眺望することができる。
夏には幾度となく訪れているが、積雪の冬に来るのは初めてであった。 3月に入ると雪質の水分も多くなるとみえて、撮影している駐車場の地面はぬかるんでいたが、それもどこ吹く風とばかりに、ゲレンデを駆け下ってくるスキーヤーは、陽光を浴びて輝いて見えた。 ゲレンデ中央にはスノーボード用のハーフパイプがつくられていて、テレビでしか見たことがない空中への飛翔を繰り返していた。 ゲレンデを渡るラップ音楽は、かってあった日の記憶を呼び起こしてくれる。
ふと気づくと、見るところ5〜6歳の仲良し兄弟が、すぐ下の斜面で 「そり遊び」 にきょうじていた。 彼らにとってみれば20m四方が、輝ける 「俺たちの白銀の世界」 なのである。
2012.03
|
セレクションインデックス
|
copyright © Squarenet