度々訪れていた猿山もコロナ禍のためここ1年ほどはご無沙汰していた。 先日、久しぶりに訪れてみるとかっての猿山はもぬけの空になっていて新たな猿山が隣に築かれ彼らはその中に移されていた。
今度の猿山は猿山というよりは 「檻」 のようであり、彼らの姿も心なしか静かで釈然としない表情を浮かべていた。 かっては生き生きとして岩頭から岩頭へと飛翔していたのであるが、今度はそれもままならない。
観客からは窓ガラスを透して目線の先に彼らの顔を眺めることができるにしても 「翔猿(とびざる)」 である彼らからすればそれはどうでもいい話であって
「自由に空間を飛び回りたい」 のが偽らざる心境なのではあるまいか?
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